平成21年度中にリコール対象となった自動車は327万8000台と前年度より207万2000台、率にして39%減少していたことが国土交通省の「21年度自動車リコール届出内容の分析」で分かった。2日、同省が公表した。
それによると、リコールの届出は304件と前年度より9件増えたが、対象となった車の台数は4割近く減少していた。
車種別では、リコール届出の97件が乗用車、66件が貨物車、29件が乗合車、78件が特殊車、28件が二輪車だった。国産、輸入車の別では、国産車が212件、299万台。輸入車が92件、28万8000台となっていた。
不具合の発生原因では6割が設計に係わるもので、4割が製造に係わるものだった。
また、国産車の不具合初報からリコール届出までの期間が平均20.4ヶ月と前年度より2.9ヶ月長くなっていることについて、国土交通省では「新技術や新機構の採用により、自動車が複雑化してきているため、不具合の原因究明に時間を要しているものと考えられる」とみている。
(編集担当:福角忠夫)