スポーツシューズ国内市場 昨年は2773億円

2010年10月20日 11:00

 2009年のスポーツシューズ国内出荷市場規模(メーカー出荷ベース)は数量で前年比0.9ポイント増の7759万足、金額ベースで0.1ポイント増の2773億5000万円とほぼ横ばい状態になったことが矢野経済研究所の調べで分かった。19日、発表した。

 矢野経済研究所はランニングシューズやアウトドアシューズは伸長したものの、カジュアルスニーカーがマイナス成長となり、全体では微増にとどまる結果になった、としている。

 伸長したランニングシューズの背景については「健康、美容のために自宅近所の公園を走るというカジュアル感覚のランニングスタイルから、最近、レースに出てみたい、フルマラソンを完走してみたいという市民ランナーが増加し、ランニングの目的に変化が生じ、レース志向を強める市民ランナーの増加によって、中・上級者向けモデルや高価格モデルが人気となり、ランニングシューズ市場の伸長につながっている」と分析している。

 また、2010年のスポーツシューズ国内出荷市場規模については数量ベースで前年比1.9%増の7903万足、金額ベースで3.6%増の2874億2000万円と予測。プラス要因のひとつとして「ダイエットや美脚、姿勢を良くするといった効果のあるエクササイズ用ウォーキングシューズの伸長」をあげている。
(編集担当:福角やすえ)