男女平均寿命83歳と世界193カ国中、1位の長寿国日本(日本の男性平均寿命79歳、女性86歳、WHO世界保健機構データ)だが、フィリップス エレクトロニクス ジャパンの健康と精神的充足度に関する調査で日本人は他の国と比較して、「現在の健康および精神的充足度に対して満足度が低く、長生きについても希望を持っていないことが分かった」(同社)。
日本での調査は今年8月上旬に1000人を対象に実施された。それによると「あなたは総合的にみて自分の健康および精神的充足度をどう思いますか」という質問に「とても良い」「良い」と答えた割合は既に調査を終えている世界9カ国(日本、米国、ドイツ、ブラジル、中国、スペイン、オーストラリア、オランダ、ベルギー)の平均(約61%)に比べ、日本では約38%と低い結果になった、という。
また「あなたは何歳まで生きると思いますか」という質問に最も多かった回答は「71歳から80歳(363%)」となり、「91歳以上」は3.9%にとどまった。
また「あなたの寿命は両親よりも長いと思いますか」という質問についても「両親よりも長い(16.3%)」と答えた人が、「両親と同じくらい(43.0%)」「両親よりも短い(24.7%)」と回答した人を下回り、「自らの長生きについて希望を持っていないことが示唆される」と報告している。
また「安心して老後を迎えるために、社会としてどのような仕組みが必要だと思いますか」の問いには「年金や医療保健など社会保障の充実(76.0%)」、「医療サービスの充実(62.6%)」、「介護サービスの充実(54.0%)」に続き、「在宅での健康管理支援サービス」も48.1%の人が必要だと答えており「ホームヘルスケアの重要性が示唆される結果となっている」としている。
(編集担当:福角忠夫)