住友ゴム工業<5110>の製造子会社であるピーティースミラバーインドネシアはこのほど、ゴルフボールの新工場を建設することを決定した。
現在、住友ゴムグループのSRIスポーツは、「ゼクシオ」、「スリクソン」などのブランドでゴルフボールを販売しており、国内では30%と高いシェアを誇っているほか、英国でも23%のシェアを獲得するなど国内外で多くのゴルファーに支持されている。また、本年2月には石川遼プロとゴルフボールの使用契約を締結し、同プロが使用する「スリクソン Z-STAR XV」が好調に推移しているほか、米国など海外でもスリクソン Z-STARシリーズが好調でシェアを伸ばしている。これらの結果、今年上期のゴルフボール売上高は、前年同期比で15.3%増の68億円となった。
このような状況下でゴルフボールを製造するピーティースミラバーインドネシア社とSRIスポーツの市島工場は、ともに稼働率が高水準を推移。今後の増販に対応するために生産能力の拡大が必要となったことから、インドネシアでの工場建設を決定したという。
同工場建設による生産能力の増強が、世界最大のゴルフ用品市場である米国でのシェアアップや、伸張著しい中国などの販売を強化。これにより、同社はスポーツ事業のグローバルな成長戦略をさらに推進していく。
(編集担当:宮園奈美)