ベネッセが進研ゼミ中学講座内で実施する模擬試験の合格可能性判定で合格判定ラインが偏差値60以上の高校に通う子ども206人と偏差値50以下の高校に通う子ども206人を抽出し、両者の回答を比較した結果、偏差値60以上の高校に通う子どもの層は50以下の高校に通う子どもの層に比べ、間違えた問題の理由を考えるポイントが高く、解答をそのまま暗記するポイントは低いなど、考える子どもの多いことが分かった。
これは、今年8月に高校1年生を対象に実施した。それによると、間違えた問題の理由を考えることでは、偏差値50以下では40.8%だったが、60以上では68%と27.2ポイントの差が生じた。
逆に、解答をそのまま暗記するでは偏差値50以下は29.1%あったが、60以上では8.3%にとどまった。また、偏差値60以上では「分からない問題に納得いくまで考える」と44.7%が回答したのに対し、50以下では11.2%にとどまるなど、学習姿勢に大きな差が見られた。
また中学3年の段階で志望大学を意識した(60以上の層は50以下の層に比べ28.7ポイント高かった)や将来の職業を意識した(60以上の層は50以下の層に比べ7.3ポイント高い)など将来を意識する生徒も多かった。
加えて、早起きする生徒の比率や勉強する時間を決めている比率でも偏差値60以上が50以下を上回っていた。
(編集担当:福角忠夫)