普天間問題で小沢氏VS菅総理 違い明白

2010年09月02日 11:00

 民主党代表選挙立候補者共同記者会見が1日午後4時頃から都内のホテルで催され、普天間移設問題について、小沢一郎氏(衆議院議員)は「アメリカも日本も納得できる解決をしたい。沖縄も、アメリカ政府も両者とも納得できる案が必ずできると確信している」と沖縄県民との話し合い、アメリカとの話し合いを重ねていくことで解決策が見出せると断言した。

 これに対し、菅直人総理は5月28日の日米合意は鳩山前総理が苦渋の選択をされたもので、ここから出発しなければ、これ以上、方向性が定まらないのであれば悪影響が出る。わたしは日米合意を踏まえて、沖縄の負担軽減に努める。(日米合意を)白紙に戻してスタートすれば、改めて混迷を招くことになる。国益にも、国民の利益にもならないと主張。

 小沢氏は「白紙に戻すと言っているのではない」と反論するとともに、菅総理が日米合意した時「小沢氏は幹事長だった」と日米合意に責任を求めたことに「わたしは政府の政策決定には関与していない」と一蹴した。

 いづれにせよ、日米合意に沿って沖縄県民の負担軽減に最大の努力をすると主張する菅総理と沖縄県民、アメリカ政府の両者が納得できる案を必ず見出せるとする小沢氏の姿勢には、普天間問題に対するスタンスに違いのあることが明確にされたことだけは確かなようだ。
(編集担当:福角忠夫)