シックハウス対策 家具も対象にすべき

2010年08月05日 11:00

 櫻井充民主党参議院政策審議会会長(医師)は4日開かれた参議院予算委員会で、シックハウス対策として、現行の住宅建材だけでなく「家具や絨毯などもその対象にすべきではないか」とシックハウス対策の見直しを提起した。

 櫻井議員は新しい議員会館でシックハウス症を発症し、自ら患者であるとしながら、菅直人総理に新しい議員会館に入ったことがあるかを聞くとともに、前原誠司国土交通大臣には現状の対策について質した。

 菅総理は「新議員会館には足を入れる(時間的)余裕がなく、会館には入っておりません」と答えた。また、前原国土交通大臣は新議員会館の室内におけるホルムアルデヒドなど化学物質の濃度について「(いずれの物質の数値も)基準値(室内濃度指針値)を下回っている」と、現行規定の基準内であるとし、空調についても新議員会館では工夫がなされていると説明した。

 櫻井議員は「化学物質過敏症は一回発症するとなかなか治りにくい病気であるため、住宅建材だけでなく、家具や絨毯についても規制が必要ではないか」とシックハウス対策の見直しを提案したもの。

 櫻井議員は自身のブログ(7月29日付け)で、新議員会館について「広くなったことは良いことなのだが、昨日とある議員の部屋に行ってみると、すぐに具合が悪くなった。シックハウス症候群である。どのような材料を使ったのかわからないが、最近、ここまで酷い化学物質の臭いのする新築の住宅に入ったことはない。この調子では、私は当分新しい会館に入れそうもない。8月上旬に引っ越す予定だが、とりあえず、それまで換気扇を回し続けたいと思う。さらに、私だけではなく、この新会館で働いて、化学物質過敏症になる人が出ないように祈っている」と自身の思いを掲載していた。