新日鉄、豪州ブルースコープ社との長期提携に合意

2010年07月30日 11:00

 新日本製鐵<5401>(以下「新日鉄」)は、豪州ブルースコープ社 (以下「BSL」)と、次世代表面処理鋼板の共同開発に関する包括的・長期的な技術提携契約に合意したことを発表した。

 BSLは、豪州・アジア・北米に建材用溶融亜鉛メッキ製造設備、及び建材加工拠点を保有し、薄板の製造から建築部材の加工までを一貫で行うことで、建材薄板市場において確固たる地位を確立している。新日鉄とは既に40年もの協力関係があり、2005年にはスーパーダイマについて、豪州・アジアでの販売代理店契約も締結している。

 このたび両社は、双方が保有する建材用高機能表面処理鋼板のクロスライセンス、及び、次世代建材用表面処理鋼板の研究開発を、全世界の建材市場を対象に共同で進めることで合意。両社グループの持つ技術・ノウハウの相互補完活用に加え、海外に保有する生産・加工設備等の経営資源の相互活用についても提携していくという。
(編集担当:北尾準)