96条改正 かなりの党が賛成できる部分と菅氏

2013年04月21日 16:20

 菅義偉官房長官は憲法改正について「(自民党)立党の理念」と強調した。特に96条の改正については「かなりの党が賛成できる部分だと思っている」との認識を示し「まず、ここを改正しようというのは当然のことではないでしょうか」と96条改正を求めるのは当然との認識を示した。21日のNHKの日曜討論で語った。

 憲法96条は憲法改正の手続きを定めたもので、改正には衆参両院で3分の2以上の賛成が必要で、3分の2以上の賛成を得て国会が発議し、国民に提案して承認を経なければならない。自民党や日本維新の会など憲法改正を目指す政党は3分の2とするハードルは高すぎるとして、2分の1にハードルを下げる改正をまず実現したい意向。そのうえで、憲法の大幅改正を目指す。

 一方、政権与党の公明党は憲法改正には慎重論。96条の改正そのものが目的ではなく、憲法9条などの改正を目指すことが自民、維新の会などの目標になっていることもあり、自民が示す自衛隊を国防軍にする構想や集団的自衛権の行使についての姿勢など「歯止めがなくなるのでは」との警戒感がある。

 ただ、安倍総理は96条改正について参議院選挙で有権者の判断に資するようにしたい姿勢をみせており、選挙の争点にすることにより、96条改正に弾みをつけたいものとみられる。(編集担当:森高龍二)