目のつけどころはスマホ?スマホライフAQUOS 5月発売

2013年04月24日 12:19

 シャープ<6753>は、同社の主力商品である液晶テレビ「AQUOS」シリーズの最新型として、スマートフォンとの連携機能を強化して、もっと手軽にネット映像の視聴が楽しめる「スマホライフAQUOS MXシリーズ」3機種を5月30日より発売すると発表した。

 「スマホライフAQUOS」最大の特徴は、スマホのコンテンツを受信できる「Miracast」に対応していることだ。MiracstはWi-Fiアライアンスが定めたWiFi映像転送の標準規格。これにより、スマホで受信した映像やアプリをWi-Fiで飛ばし、「スマホライフAQUOS」の大きな画面で楽しむことができる。また、MHLケーブル(別売り)を使えば、有線映像入力を行いながら充電もできるので、電池残量を気にせずに存分に使用できる。

 さらに、スマートフォンの画面をただ映し出すというだけではなく、放送中の番組などと2画面表示も可能なので、SNSなどでネットの反応を見ながらの実況的な使い方など、今までのテレビとは少し違った楽しみ方もできそうだ。映像だけでなくBluetoothを介して、スマホやタブレットなどをはじめとする外部機器からの音声を再生するスピーカーとしても使用できるのもウリのひとつ。パイオニア製のフルレンジステレオスピーカー(5W×2)と背面サブウーファー(10W)で構成された2.1chスピーカーが、伸びのある高音と迫力のある低音を実現する。

 今回発表されたのは、24インチのみの単一サイズで、本体カラーバリエーションはグリーン・オレンジ・シルバーの3色で展開される見通し。価格はオープン、市場想定価格7万円前後。スマートフォンと連携するこの新機軸のテレビに、果たしてどこまでの需要があるのか。売り上げの低迷が続く家電業界の、突破口となりえるのか。シャープの目のつけどころに注目が集まる。(編集担当:藤原伊織)