ついに明らかとなった「Google Glass」のスペックとは?

2013年04月21日 16:58

 先般、「Google Ventures」「Andreessen Horowitz」、「Kleiner Perkins Caufield&Byers」の大手ベンチャー投資3社が関連製品の開発に対しての連携を発表したことで、一気に注目が集まったメガネ型ウェアラブル端末「Google Glass」。今度は、開発者の米Googleが現地時間の4月15日、「Google Glass」の主な仕様を明らかにしたことで、大きな話題をよんでいる。

 まず、ディスプレイの解像度は「25インチの高精細画面を8フィート離れて見るのと同等」とされているが、フィートという単位に馴染みが薄い日本人には少々分かりづらい。センチに換算すると約243.8センチ。それでも分かりにくいが、大体、家庭用のテレビ視聴程度の感覚というところだろうか。また、音声は骨導振動子が採用されており、耳に優しく長時間の使用にも負荷が少ない配慮がされている。

 また、500万画素のカメラ機能は、写真だけでなく720pの動画も撮影可能。搭載されている記憶媒体は16Gバイトのフラッシュメモリで、その内、ユーザーは12Gバイトを利用できるという。さらに、クラウドストレージ「Googleドライブ」と同期することもできるので、通常の利用では充分事足りるだろう。

 ネットワークはWi-Fi(IEEE 802.11b/g)とBluetoothに対応。また、Bluetoothを通して、あらゆる携帯電話と連係できる。ただし、Glassを設定するための「MyGlass」アプリはAndroid4.03以上を搭載した端末のみに対応となっているので注意が必要だ。

 バッテリーの「持ち」は意外に良いようで、動画撮影やGoogle+のハングアウト機能など、特別な使用をしない限り、約1日持つとされている。また、充電はMicro USBケーブルを使用する方式となる。

 また、この日、GoogleはGlass向けアプリを作成するための「Google Mirror API」関連のドキュメントを公開しており、今年2月に立ち上げた「Glass Explorer Program」で募集したテストユーザーの当選者に向けてプロトタイプの出荷も始まった。ちなみに、このプロトタイプは1500ドルで販売されているが、製品版はこれよりも安くなる見込みだという。

 今までに無かったモノなので余計に、実際に使用してみないとその使い勝手は判断しづらいところもあるが、スペック的には現行のスマートフォンなどと比べても、遜色の無いものではあるようだ。買うか、買わないか。そもそも、日本でも同時期に発売されるのか。いずれにせよ、今年の年末は「Google Glass」の話題が世界を席巻しそうだ。(編集担当:藤原伊織)