シャープは業界で初めて、ハイビジョンの立体映像が撮影できるモバイル機器向けカメラモジュールを開発したと12日、発表した。7月にサンプルを出荷し、年内に量産体制に入る。
3D映像は右眼用と左眼用の映像を2台のカメラで同時撮影し、1つの映像に合成する。このため、2台のカメラ間の色調整や位置ずれ補正などの画像処理を行う周辺回路が必要になる。シャープは「左右のカメラが出力する映像に対し、色・明るさを調整するカラーシンクロ処理や映像信号のタイミングを同期化するタイミングシンクロ処理、位置ずれを調整する光軸調整処理の機能を搭載し、イメージセンサーから信号を読み取る高速読出技術により、ハイビジョンモードで立体映像を撮影可能にした」。
有効走査線は720本、プログレッシブスキャン方式の映像で、画素数は1280×720になっている。
(編集担当:福角忠夫)