血中中性脂肪の上昇抑制に効果的なタマネギとは

2010年05月13日 11:00

 キッコーマンは日本デルモンテとの野菜の機能性に関する共同研究で、ケルセチン配糖体高含有タマネギ(さらさらレッド=北海道栗山町で栽培される赤タマネギのブランド名で、ケルセチン含有量の高いタマネギとして育種された品種)に、血中中性脂肪の上昇を抑制する効果のあることを確認したとして、5月21日から徳島県で始まる第64回日本栄養・食糧学会大会で報告する、と12日、発表した。

 実験では、ラットを用いて血中トリグリセリド(血中中性脂肪)の上昇抑制効果を調べ、ケルセチン配糖体の関与も検証した、としている。

 それによると「ラットに果糖を混ぜた餌を与えることにより、血中中性脂肪が上昇するモデルを用いて試験を実施。果糖のみを混餌した対照群と比べ、果糖と共に、さらさらレッドの瞬間加熱破砕ピューレを混餌した群の血中中性脂肪は、2週目で上昇が有意に抑制された。また、さらさらレッドに含まれるのと同量のケルセチン配糖体を与えた群の血中中性脂肪は、3週目でさらさらレッド群と同程度に上昇が抑制された」という。
(編集担当:福角忠夫)