NEC <6701> はこのたび、オランダの大手郵便事業者であるTNT Post(本社:アムステルダム)から郵便物自動選別取揃え押印機(CFCR:Culler Facer Cancelling and Revenue protection system)を18台受注し、11月の出荷に向けて生産を開始した。
NECは1961年より郵便自動化機器事業を展開しており、国内外の郵便事業者に郵便物自動仕分け装置や、取揃え装置を納入している。1974年からはTNT Postへも郵便物自動選別取揃え押印機を納入してきているが、今回受注したCFCR「NS-10」は、ハガキサイズからC4サイズ(229mm×324mm)の郵便物を選別し、切手の位置を合わせて揃え、切手の金額の正誤を判断したうえで押印をするという最新機種。郵便物を揃える際に、同時に重量とサイズを認識し、その重量とサイズに合った切手かどうか判断することを可能にする。この「NS-10」を使用することにより、取集された郵便物の約90%を自動的に処理することができるという。
今回、TNT Postが、「NS-10」を導入することになった背景には、昨今の郵便物事情があるようだ。ハガキサイズが減少し、C4サイズなどの大型郵便物が増加傾向にあることで、こうした需要にも対応していくためである。
今後「NS-10」は、様々なサイズが混在する取揃え作業の自動化に、大きく貢献することとなるだろう。NECでは、今回の実績を活かし、今後さらなるグローバル化を視野に入れつつ、郵便物処理の自動化を推奨しく方針だ。
(編集担当:中里恵)