東芝 <6502> の二次電池「SCiB」が、本田技研工業 <7267> (以下、Honda)のビジネスユース向け電動バイク「EV-neo(イーブイ・ネオ)」に採用された。「SCiB」の長寿命性能と急速充放電性能などを、Hondaサイドが高く評価したようだ。
今回採用されたのは、SCiBセルを組み合わせた電池モジュール。「EV-neo」は電池特性を最大限に生かすため、温度や電圧等で総合的に充放電を管理するバッテリーシステムを搭載しており、SCiBの長寿命・急速充放電の特性を生かすことにより、急速充電器を用いて20分で80%の充電が可能となった。
東芝は、将来的に成長が見込まれるSCiB事業の強化を図るため、2011年から生産を開始する新潟県柏崎市の量産工場では、電動車両用途向けやスマートグリッドなどで利用される電力貯蔵向けの量産を計画。同社では、今後も市場における需要急増に迅速に対応できる体制を整えるとともに、販路拡大に向けて積極的な展開を図っていく方針だ。
尚、このSCiB搭載の電動バイク「EV-neo」は、Hondaから2010年12月に発売を予定している。
(編集担当:北尾準)