新日本製鐵(以下「新日鉄」)は5日、マレーシアの有力リロールメーカーであるYung Kong Galvanising Industries Berhad (以下「YKGI」)との間で、2010年6月を目処として、YKGIが新たに発行する優先株を引き受ける事に関して合意に至ったことを発表した。
マレーシアは、安定した政治・経済体制の下、柔軟な金融政策が採られ、多くの海外資本を受け入れることで、持続的な発展を続けている。今後は、高い人口増加率・若年層比率を背景とした、さらなる内需の拡大が期待できることから、製造業分野のみならず建築分野でも安定的な成長が見込まれる。
YKGIは、鋼板製造事業において長年の歴史を有し、東マレーシアのボルネオ島や、マレー半島の西地区など、東西両地域に製造拠点を構えるクアラルンプール一部上場企業。新日鉄は、今回の出資によって、同社との更なる信頼関係の強化、熱延鋼板の安定供給による取引関係の拡大を通じ、引き続き成長が見込まれるマレーシアでの薄板需要の安定的捕捉を図っていきたいとしている。
(編集担当:北尾準)