今回登場するのは、ハート型のグリコ4粒と、ダルマおとしやつみきパズルなど、 子供には新鮮で大人には懐かしい遊びを楽しめる玩具がついた「グリコ」。 玩具は全10種類。 木製ならではの自然のぬくもりと優しさが魅力だ。
江崎グリコ <2206> は2010年3月2日に、親と子のコミニケーションツールにもなる、木の玩具付き「グリコ」を新発売する。「グリコ」に木の玩具がつくのは5年ぶりとなる。
「グリコ」といえばキャラメルと玩具が一体となった玩具付き菓子として1922年の登場以来、親子3代に渡り愛され続けている商品だ。この商品は、創業者である江崎利一氏が、牡蠣に含まれる栄養素グリコーゲンに注目し、当時の子供たちの大好物であったキャラメルに入れたことで誕生した。その後も、「子供にとって食べることと遊ぶことは天職である」という信念のもと、このおもちゃ付きキャラメルを作り続け、大ヒット商品となった。
現代に至るまで様々な玩具が生み出され、その数は2万数千種類、50数億個にものぼるという。これまで、白黒テレビや洗濯機などの家電製品や三輪トラックなどの車、アニメキャラクターの鉄人28号など、その時代のくらしぶりや流行が分かる玩具がたくさん作られ、人気を集めた。
今回登場する木の玩具10種類は、ダルマおとしや、かおパズルなど、子供には新鮮で大人には懐かしいものとなっている。5年前の木のおもちゃは着色をせず素朴な素材感を強調していたが、今回は、現在の子供世代のトレンドに合わせ、カラフルなカラーを展開し、視覚的にも楽しめるようになっている。
また、デジタル化が進み、大人同様の複雑なゲームが遊びの中心となっている子供に対し、シンプルでありながらも、自らの自由な発想で遊ぶことができる木の玩具で、考える力や創造力を養って欲しいという願いも込められているという。
ひと昔前は近所に数多くあった駄菓子屋も減り、お菓子は子供が自分のお小遣いの中から吟味して選び買うものではなく、親が買い物のついでに購入し、家に置いておくという傾向が強くなってきているように思える。そのため、幼少時代はお菓子を購入することが、日々の大切な習慣だった親世代とは違い、近年の子供はお菓子に対する愛着が段々と気薄になっているように感じる。昔ながらのお菓子を見て幼少時代の様々な思い出を懐かしむということは、今後少なくなってくるだろう。今回の商品には、玩具で共に遊ぶことにより、現代の子供が大きくなった時、お菓子を通じた親との思い出の一環になればという想いも込められているようだ。
同社には「ポッキー」をはじめとしたヒット商品が数多くあるが、創業商品である「グリコ」に込められた「子供たちの心と体の健やかな発育に役立ちたい」という想いを継承する為にも、これからもその時代背景にあわせた玩具付き菓子を世に送り出していきたいとしている。
(編集担当:宮園奈美)