2008年度中に野生鳥獣類により、全国の農作物で198億8600万円の被害が出ていたことが農林水産省のまとめで分かった。加害鳥獣のベスト3はシカ、イノシシ、カラスで、被害総額の69%(137億3100万円)を占めた。
これは、農林水産省が都道府県からの報告をまとめたもので、被害額は前年度に比べ14億円増加、被害面積も10万ヘクタールと9000ヘクタール増えていた。
加害鳥獣を金額ベースでみると、シカが58億1600万円と最も多く、次いでイノシシ(53億7600万円)、カラス(25億3900万円)、サル(15億4200万円)、スズメ(6億1900万円)と続いていた。
シカによる被害は前年度に比べ24%増加、イノシシによる被害も7%増えるなど、生息エリアに広がりも見られている。
(編集担当:福角やすえ)