勤労者給与 17ヶ月連続 前年比マイナス

2009年12月01日 11:00

 厚生労働省が30日発表した10月の勤労統計調査速報で、勤労者(事業所規模5人以上)の現金給与総額は26万8036円と、前年同月に比べ1.7%減少したことが分かった。17ヶ月連続して前年比よりマイナスになっており、勤労者の懐具合の厳しさが浮き彫りになっている。

 また、30人以上の事業所では29万6203円で、前年同月比で1.4%の減少となっている。

 一般労働者とパートタイム労働者についてみると、一般労働者は33万3541円で前年同月比1.2%の減少。パートタイム労働者も9万2581円と同1.5%減少していた。

 産業別で前年同月に比べ減少幅が大きいのは製造業で3.3%の減少、次いで金融・保険業の2.9%の減、建設業の2.4%の減だった。逆に前年同月比でプラスになっていたのは複合サービス業の9.5%、情報通信業の0.7%、鉱業の0.6%だった。
(編集担当:福角忠夫)