アフガニスタン支援は「得意分野で」と鳩山首相

2009年10月29日 11:00

 鳩山由紀夫首相は28日午後開かれた衆議院本会議代表質問で自民党・西村康稔(やすとし)衆議院議員の質問に答え、アフガニスタンへの支援問題について、「アフガニスタン支援は国際社会が全体として対処しなければならない最重要な課題と理解している」と語るとともに、「アフガニスタンの国民にとって、本当に何が必要とされているのか、(アフガニスタの国民にとって必要とされる)支援のあり方を検討し、日本が得意とする分野で積極的な支援を行っていきたい」として、具体例として「農業支援や元兵士に対する職業訓練、警察機能の強化などを行って参りたいと思っている」との考えを語った。

 また「金は出すが、汗はかかない」と皮肉を込めて言われる「小切手外交」という言葉で「小切手外交に戻るのか」との西村議員の指摘には「小切手外交に戻るつもりはない。戻るのかとおっしゃいましたが、いままで、小切手外交をやっておられたのか・・」と切り替えした。

 鳩山総理は「(農業支援や元兵士に対する職業訓練など)支援に伴う(危険への)安全対策は十分にとらなければならない」との考えも述べた。

 このほか、インド洋での燃料補給支援活動については「単純な延長は行わない。アフガニスタン支援という大きな対応のなかで対処して参りたい。西村議員は燃料補給支援が役に立っているといわれるが、本当に役に立っているのかどうか、確認する必要がある」との考えも示した。
(編集担当:福角忠夫)