2011年度からは複数年を想定した予算編成に

2009年10月29日 11:00

 菅直人副総理(国家戦略担当、経済財政政策、科学技術政策担当大臣)は28日午後の衆議院本会議代表質問で自由民主党・西村康稔(やすとし)衆議院議員の質問に答え、複数年度を想定した予算編成について「来年度予算から行うのは、焼け野原に新たに家を建てるようなものになるので、これには準備(のための時間)がいるので、来年度については足元の景気、経済、雇用状態を見ながら、予算編成を行う」とし、2011年度からは複数年を想定した予算編成に取り組む意向を語った。

 また、今年5月にイギリスを視察して学んだことについて問われたことに対し、菅副総理は「何故、同じ議院内閣制でありながら、イギリスは官僚主導でなく、政治主導になっているのか、という点だった。(そこで得たものを鳩山内閣で活かした)その一つは、事務次官会議を廃止したこと」と代表例としてあげた。

 菅副総理は「(閣議が)事務次官会議での結果を受け、ただただサインするというサイン会(の状態)から脱却した」と事務次官会議廃止の効果を説明した。また「省庁間の調整は政治家である大臣や副大臣が議論し」実効性をあげていることを強調した。
(編集担当:福角忠夫)