ミズノ <8022> は1日、2010年サッカーワールドカップに向けて開発したモデルで、無回転キックとスピンキックという相反する2つのキックを蹴りやすくしたサッカースパイク「WAVE IGNITUS MD(ウエーブ イグニタス エムディー)」を12月10日から全国のミズノ品取扱店で発売すると発表した。
最近、各国のプロリーグ戦や国際大会などトップレベルでの試合では、セットプレーから得点が入るケースが増えている。フリーキックやシュートの際、ボールの回転を極力抑えることで予測不能な軌道を描く「無回転キック」を使う一流選手が増えており、プレーヤーにとっては憧れの技術になっている。
ミズノではこの無回転キックを分析、トップ選手のキック計測から導き出した最適な位置に回転のかかりにくい素材を使ったパネルを配置することで、無回転キックを蹴りやすくした。一方で回転のかかりやすい素材を使ったパネルを、スピンキックを蹴りやすい位置に配置し、1足で異なる2種類のキックを蹴り分けることの出来るシューズを開発することに成功した。
今回の開発において同社は、本田圭佑選手(オランダ・VVVフェンロ)を中心に、多くのトップ選手からデータや意見の収集を行った。
(編集担当:北尾準)