キヤノンから発売される、2/3型の撮像素子を搭載したHDTVカメラ用の高倍率22倍ポータブルズームレンズ「KJ22e×7.6B」。高精度な非球面レンズを採用するなど光学設計技術の向上をはかり、画面周辺部まで解像力とコントラストを高めている
キヤノン <7751> は、搭載したHDTVカメラ用の高倍率22倍ポータブルズームレンズ「KJ22e×7.6B」と、コストパフォーマンスに優れた標準ズームレンズ「KT14×4.4B KRS」を、11月上旬より順次発売すると発表した。
「KJ22e×7.6B」は、普及クラスのHDTVカメラ用レンズ「HDgc」シリーズの新製品で、高精度な非球面レンズを採用するなど光学設計技術の向上をはかることで、22倍のズーム比を実現した高倍率ポータブルズームレンズ。理論解析と3D-CADを駆使することで、ドライブユニットの静音化を実現するとともに、高い強度と小型・軽量化を両立し、HDTVカメラ用レンズにふさわしい、報道・ドキュメンタリーの分野で求められる高い機動性を確保している。
一方、「KT14×4.4B KRS」は、1/3型の撮像素子を搭載したHDTVカメラ用の14倍ズームレンズ。高い光学性能を備えるとともにさらなるコストパフォーマンスの向上を追求した新シリーズ「HDmp」シリーズの第一弾製品となっており、広角端焦点距離4.4mmからの全ズーム領域において、画面周辺まで高い解像力とコントラストを実現しながらも、全長167.1mm、質量0.97kgという小型・軽量化をも達成している。
近年、ハイビジョン対応の薄型テレビやレコーダーなどの普及により、ハイビジョン映像がより身近なものになってきた。ハイビジョン用機材も、性能だけでなく、優れたコストパフォーマンスを求められるようになり、カメラ本体だけではなく、装着するレンズにも、さらなる小型・軽量化を望む声が高まってきている。そうした状況の中、キヤノンでは、最上位クラスの「HDxs」シリーズから、普及クラスのHDTVカメラに対応する「HDgc」シリーズ、そして今回より新しく展開する「HDmp」シリーズに至るまで、ラインアップを充実させ、幅広いニーズに対応することで、映像文化の発展に貢献していきたいとしている。
(編集担当:北尾準)