最大7割外国産混合の商品を「国産はちみつ」

2009年08月03日 11:00

 農林水産省は埼玉県鴻巣市本町4-1-15に本社を置く埼玉養蜂が中国産やアルゼンチン産など外国のはちみつを原材料に混合しながら、「国産はちみつ」と「国産」と表示して、昨年3月から少なくとも今年5月まで一般消費者に販売していた事実を確認した、としてJAS法に基づき、正しい表示に改めるとともに、原因の究明、再発防止対策など必要な措置を講じて、8月31日までに農林水産大臣あてに講じた措置を報告するよう指示した。

 農水省によると、同社は埼玉養蜂を表示責任者とする商品名「国産純粋はちみつ(内容量:210グラム瓶)」ほか13商品の原料はちみつについて、国産はちみつに中国産やアルゼンチン産、ハンガリー産などの外国産はちみつを最大70%程度混合して原材料に使用しながら、一括表示の原材料名に「国産はちみつ」と表示し、商品名に近接した箇所に「国産」と表示して、採蜜国が日本であるかのように表示していたとしている。同社は不適正表示を認識しながら14ヶ月にわたって、商品個数で7万498個、4万3187キログラムを販売していた。

 埼玉養蜂では賞味期限が来年2月28日から再来年(2011年)4月29日までの商品で、「国産純粋はちみつ」(210グラム、500グラム、800グラム、1キログラム、2キログラム)と「国産アカシア純粋はちみつ」(500グラム、800グラム、1キログラム)、それに同一商品のセット品を含めた14種類の商品の自主回収を行うとともに、「今回のことを真摯に受け止め、品質管理の徹底と再発防止に努める」としている。自主回収では商品購入者から料金着払いで商品を送ってもらい、後日に商品代金を返金する。商品送付先は埼玉県北本市深井4-23、埼玉養蜂株式会社お客様相談室 宛。
(編集担当:福角忠夫)