パナホーム(1924)、4階建て・5階建て住宅で住宅業界初の認証を取得

2009年07月31日 11:00

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住宅業界で初めて、建築基準法に基づく『型式部材等製造者認証』を取得した工業化住宅「ソルビオス」の5階建て(賃貸・店舗併用)タイプ

 パナホーム <1924> では、重量鉄骨構造の工業化住宅「ソルビオス」の4階建て・5階建てタイプが、住宅業界で初めて建築基準法に基づく『型式部材等製造者認証』を取得した。

 4階建て・5階建て住宅は、建築基準法において「大規模な建築物」に該当。2007年6月の改正建築基準法の施行により、建築確認申請には詳細な構造耐力計算書等の提出が必要となり、申請に要する期間と費用が増加する傾向にある。

 『型式部材等製造者認証』は、建築基準法に基づく制度で、型式適合認定を受けた部材等の製造者について、その部材等を適切な品質管理のもと認定型式どおりに製造できる者であるかどうかを審査し、財団法人 日本建築センターをはじめとする機関が認証するもの。『型式部材等製造者認証』を受けていれば、認証に係る部材等は型式に適合するとみなされ、個々の建築確認や検査時の審査が大幅に簡略化され、手続き期間の短縮と費用の削減が図れる。

 今回、『型式部材等製造者認証』の取得により、「ソルビオス」の4階建てタイプ(延床面積300平方メートル程度)を新築した場合、従来に比べ、建築確認申請費用を約70%削減し、申請準備から着工までの期間を約4カ月短縮することが可能となった。

 「ソルビオス」4階建て・5階建てタイプは、独自の重量鉄骨構造や工場生産による高品質の部材を採用。高い施工精度、頑強な耐震性能、柔軟な設計対応力などを備えた工業化住宅。敷地条件や用途に合わせて、既に認証取得済の3階建てタイプとともに、都市部市街地での新築・建替え需要に対して柔軟に対応できるラインナップとなった。

 同社は、1996年から3階建て住宅「ソルビオス」の発売を開始し、2002年には4階建てタイプを、2004年には5階建てタイプを追加。発売開始以来の累計販売棟数は約3000棟となり、内約500棟が4階建て・5階建てタイプとなっている。
(編集担当:宮園奈美)