休日の交通量 地方高速道が約1・4倍に

2009年07月29日 11:00

 金子一義国土交通大臣は7月28日、閣議前に開かれた第5回緊急雇用・経済対策実施本部の会合で、これまでの経済対策の進捗状況と効果について「公共投資が堅調に推移している、高速道路料金の引き下げにより観光客が増加している」などを報告した。

 報告資料によると、「地域の活性化や物流効率化の観点から2010年度までの措置として高速道路料金の引下げを今年3月から順次行った結果、休日の交通量は地方部の高速道路で約1・4倍、本四高速で約2倍に増加した」としている。

 また、料金と連携させた観光施設イベントの開催や割引などの取組により「休日の観光客が増加し、旅行頻度を増加する意向もみられる」として、一定の経済効果が現れていると報告している。

 観光客増加の具体例として、同省では千葉県の発表資料から、千葉では昨年3月20日から5月6日までの土日祝の県内20施設の観光客数が87万3000人から、今年は同期で96万6000人と1割増加した。香川県においても(香川県発表資料から)昨年4月28日から5月6日までのGW期間中の県内10施設への観光客数40万人から、今年は同期で43万7000人と9%の増加となった、など高速道路料金の引下げ効果を説明した。

 また、公共投資について「4月、5月の公共機関からの受注工事額は前年を2割以上上回った」として、公共投資が堅調に推移しているとの報告が行われた。
(編集担当:福角忠夫)