国土交通省は直轄事業の再評価を行った結果、一般国道220号線の青島~日南改良路線(宮崎県宮崎市大字加江田から宮崎市大字風田までの延長23.5キロメートル)のうち、宮崎市加江田から折生迫までの区間の青島バイパス(延長5.2キロメートル)について4車線化の計画を取り止めると7月14日発表した。4車線化中止により9億円が浮いた。
この区間は現在2車線だが「再検討した結果、将来、交通量も大きく伸びることがないだろう」との判断になり、「宮崎県の東国原(英夫)知事も、4車線化できないことについては『特段、問題ないだろう』と了解をいただいている」と同省では話している。
もともと、青島~日南改良の路線は崩壊しやすい地質のため、交通渋滞の解消問題より、現道の防災対策が重要課題にあがっており、「東国原知事からは青島から日南改良の路線の抜本的な防災対策を求められている」と同省道路局は説明する。そのため、「防災対策立案のための詳細なデータを得るための調査を今年度に行い、事業計画をたてる予定になっている」(同省道路局)としている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:福角忠夫)