農政改革の中で、米の生産調整の見直しを大臣就任以来提唱している石破茂農林水産大臣は、次期衆議院選挙の争点のひとつに米の生産調整の見直しをあげるかどうかについて「仔細に精密に準備する必要がある」と軽々にスローガン的な、感情に訴えるテーマにするような案件でないことを強調するとともに、国民の理解を得ることのできる説明など、周到に準備ができていることを前提とした。
米の生産調整の見直しは日本農政にとって米政策の大転換な課題だけに、石破大臣は「(減反政策の見直しが)スローガン選挙みたいになっちゃって、感情に訴えるようなことをやると、結局は、政党は得をするかもしれないが、本当に国民が利益を得るかと言えば、必ずしもそうではないとの認識を強く持っている」と冷静な視点からきちんと国民に説明し、理解を得る必要がある、との認識を示した。
また「仮にマニフェストに盛り込んだとしても、選挙区できちんと説得できますか。30分、話をするわけではないのだから。きちんと説明できなければ、どんなに良い政策でも、それはあまり意味をなさない。仔細に精密に準備する必要があると思っています」と扱いについて慎重にして能動的に取り組みたいとの姿勢をうかがわせている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:福角忠夫)