株式会社山田養蜂場は、日常的に耳鳴りに悩む人を対象にローヤルゼリーの飲用試験を行い、ローヤルゼリーが耳鳴りを改善することを明らかにした。
2001年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査によると、慢性的に耳鳴りや難聴を感じる人の割合は26.8%にものぼることが分かった。耳鳴りは、不快症状を与えると共に、生活の質(QOL)を低下させ、神経不安症状、いらいら感、うつ様症状を引き起こす可能性もある。しかし、その治療法として薬物療法やカウンセリングが行われているが、適切な治療方法は未だ確立されていない。
今回の実験は、ローヤルゼリーに耳鳴り症状の改善効果があるかどうかを明らかにすることを目的として行われた。実験方法は被験者を低用量群(700㎎)と高用量群(2800mgの2群に分け、ローヤルゼリー錠を8週間継続して飲用。アンケート評価方法と機器測定の両面から評価を行い、改善効果を調べた。総合的に評価した結果、ローヤルゼリーを低用量で飲用した場合は25.0%、高用量で飲用した場合は88.3%の改善を見せ、高用量のほうが低用量よりも有意に改善していることが明らかとなった。
以上のような試験結果から、ローヤルゼリーの飲用は耳鳴りの改善に効果があることが実証された。さらに、試験期間中、有害事象は見られず、安全性の高い食品であることも判明したことで、今後、ローヤルゼリーの日常的な飲用が、耳鳴りで悩む人のQOL向上の一助になることが期待される。