MotoGP第5戦イタリアGP J・ロレンソ大差で優勝

2013年06月03日 18:51

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ムジェロ・サーキットで行われた第5戦イタリアGPの決勝レースは、ホルヘ・ロレンソが今季2勝目を飾り、3年連続でムジェロを制した。

 ロードレース世界選手権(WGP)第5戦 イタリアGPが、2日イタリア・ムジェロサーキット(5245㎞)で、24台が参加、7万6000人の観衆の前で決勝レースが行われた。スタート直後から、終始、安定したラップを刻み、レースを引っ張ったスペインのホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が、4分39秒733で2位のスペイン、ダニ・ペドロサ(ホンダ)に、5秒400の大差をつけ、開幕戦以来今季2勝目を挙げた。

 レースは、スタート直後3コーナーで、優勝候補、母国でのレースに挑んだバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が、アルバロ・バウティスタ(ホンダ)と絡み、2人共転倒、リタイヤするアクシデントが起きた。レースは続けられ、オープニングラップで、ロレンソは、ポールポジションを取ったペドロサ(ホンダ)をインからかわし、トップへ躍り出た。

 ロレンソ、ペドロサ、マルク・マルケス(ホンダ)の順で13周後半まで、緊迫したレースが続いたが、14週目ごろから、徐々にロレンソが2位以下を離し始め、独走態勢を築いて行った。

 残り6周目で、3位マルケスがペドロサをインから抜いて2位に立ち、トップのロレンソを追撃し始めた。これでスペイン出身ライダーの1、2、3の完全フィニッシュと誰もが思ったが、残り3周を切った時点で2位のマルケスがコーナーを回りきれず単独転倒。

 マルケスは、予選での3度の転倒で、今大会の出場が危ぶまれるほどの満身創痍の体。その体で健闘し一時は2位にまで食い込んだのだが、5戦連続表彰台の夢の記録も、ここで途絶えた。

 一方首位を行くロレンソは、47、8秒のラップをコンスタントに刻み、2位ペドロサとの差を周回ごとに広げていき、完全な独走態勢を築いてフィニッシュした。3位は、カル・クラッチロー(ヤマハ)で、2戦連続の表彰台となった。4位はステファン・ブラドル(ホンダ)。アンドレア・ドビツィオーゾ、ニッキー・ヘイデン, ミケーレ・ピッロのドゥカティ勢が5~7位と続いた。CRT勢のトップは、8位のアレックス・エスパルガロ(AIR)で、その健闘が光った。

 なおチャンピオンシップポイントは、ペドロサが2位に入ったため、ポイントリーダーは変わらずペドロサが1位、2位は優勝したロレンソ、3位マルケス、4位クラッチロー、5位ロッシの順となった。

 優勝したロレンソ談「良い天候に恵まれ、良かった。13周の後半までハードなレースが続き、我慢のレースだった。後半は自分の思う通りのレースができたと思う。次回も頑張りたい」(編集担当:犬藤直也)