MotoGP第2戦、史上最年少で優勝を飾ったMマルケス

2013年04月22日 18:14

 開幕戦、いきなりヤマハ勢の1,2フィニッシュで今シーズンがスタートしたMotoGP。第2戦となるアメリカズGPは舞台を昨年誕生したばかりのアメリカテキサス州の「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」に移し開催された。今シーズンのサーキットでは3番目に長い5513m。コースレイアウトは20のコーナーと1200mのストレートという、こちらは今シーズンでは最多・最長のコースだ。

 今回のレース、スタート前からひときわ注目を集めていたのが、デビュー戦でいきなり表彰台に立ったルーキーのマルク・マルケス(ホンダ)。20日に行われた公式予選では、MotoGPクラスで実績を持つ百戦錬磨の強豪ライダーたちを抑え、トップタイムをたたき出し、最年少ポール・ポジション記録を31年振りに更新した。

 フロントローは、そのマルケスとチームメイトのダニ・ペドロサ、そして、開幕戦で優勝を飾ったホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)というスペイン人ライダーで占められた。ホールショットは、1コーナーでインから入ったマルケスが膨らんだところを逃さず差したペドロサが奪う。ロレンソはスタートで少しもたつく形で4位になったが、すぐに前を走るステファン・ブラドル(LCRホンダ)を抜き返し、3位に浮上した。開幕戦で2位フィニッシュとヤマハ復帰初戦で結果を残したバレンティーノ・ロッシは8番手と苦しいグリッドとなったが、1周目で6位にジャンプアップした。

 序盤からトップ3が他を引き離す展開へと早くも移行し、さらに8周目にはホンダ勢2台とロレンソとの差が3秒に広がった。中盤に入った9周目、今シーズンも攻めの走りを見せるカル・クラッチロー(モンスターヤマハテック3)がブラドルをかわし4位に上昇。そしてその直後、遂にマルケスが一瞬の隙を突いてペドロサを抜き、首位に立った。

 トップに立ったマルケスは安定した走りを見せ、そのままフィニッシュ。20歳と63日でのGP制覇は史上最年少の快挙となった。開幕戦で4位と表彰台を逃したペドロサは2位とカタールGPの雪辱を果たした。終盤ペドロサとの距離を詰めるも3位フィニッシュとなったロレンソは我慢のレースながらも、結果的に表彰台圏内に入り、その底力を見せつけた。クラッチローは、サテライト勢最高位となる4位と結果を残した。

 開幕戦、ライバルであるヤマハの1,2フィニッシュを許してしまったホンダだったが、第2戦では逆に1,2フィニッシュという結果を残したことで、次戦以降、この2強のチーム間の戦いはさらに注目されるところだ。

 次戦は5月3日のスペインGP、いよいよヨーロッパラウンドに突入する。(編集担当:北尾準)