ＭｏｔｏＧＰ２０１３年シーズンの開幕戦となるカタールGP決勝レースにおいて、ヤマハ勢として１・２フィニッシュを飾った、ホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシ。
２輪ロードレースの最高峰とされているｍｏｔｏＧＰの２０１３年シーズンが開幕した。半年以上にも及ぶロングシーズンのスタートの舞台となったのは、カタールの大都市ドーハ近郊にある砂漠の中のサーキット「ロサイル・インターナショナル」。７日（日本時間８日未明）に開催された決勝レースには、世界中の注目が集まった。
そんな今シーズンの行方を占う開幕戦を見事に制したのは昨年のチャンピオン、ホルヘ・ロレンソ（ヤマハ）だった。ポールポジションからスタートしたロレンソは、終始王者らしい次元の違う走りを見せつけ、結局２位に７秒以上の差をつけて圧勝。２年連続の開幕戦で表彰台の中央に立ち、連覇に向けて最高のスタートをきった。
３年ぶりヤマハのレーシングスーツを身に纏ったバレンティーノ・ロッシは、７番グリッドスタート。好発進で一旦４番手に浮上するも、激しい接近戦の中で再び７番手に後退、先頭グループと大きく引き離された。しかし、その後ベテランらしい粘り強い走りで追い上げ、前方を走るライダーを次々と捉えていった。最後は、昨年のｍｏｔｏ２クラスチャンピオンで今シーズンからｍｏｔｏＧＰクラスに参戦したマルク・マルケス（ホンダ）との激しい２位争いを制し、ヤマハ復帰初戦で２位表彰台を獲得した。２０１０年以来の３冠奪還を狙うヤマハが、１・２フィニッシュと、いきなり開幕戦で圧倒的なパフォーマンスを見せつける結果となった。
マルケスは３位と、デビュー戦でいきなりロレンソ、ロッシという歴代チャンピオンたちと表彰台で肩を並べる結果となった。そして、４位にはダニ・ペドロサ（ホンダ）、５位はサテライト勢で最高位となるカル・クラッチロー（モンスター・ヤマハ・テック３）が続き、ドゥカティ移籍後初のレースで注目されたアンドレア・ドヴィツィオーゾは７位でのフィニッシュとなった。
次の第２戦は、昨年完成したサーキット・オブ・ザ・アメリカズで初開催となる。ヤマハ勢がこのままの勢いでスタートダッシュをかけるのか、ライバルのホンダ勢が待ったをかけるのか。決勝が行われる４月２１日が楽しみだ。（編集担当：北尾準）
