チャイルドシート未着用で致死率は6.6倍に

2009年06月15日 11:00

 チャイルドシートを着用しなかった場合の致死率は着用時の約6.6倍になっていることが警察庁交通局などの調べで分かった。警察庁はチャイルドシートの正しい使用の徹底について広報啓発推進や自治体等が実施するチャイルドシートの各種支援制度の拡充を推進していく意向。

 また警察庁交通局と社・日本自動車連盟が今年4月20日から30日にかけ全国102箇所で行ったチャイルドシート使用率は前年(50.2%)に比べ4・6ポイント上がり54・8%と2人に1人がチャイルドシートを使用していた。年齢別に見ると1歳未満は79・1%から77・3%に下がったものの、1歳から4歳は50・8%から57・2%に、5歳は26・0%から32・0%に上がっていた。

 一方、チャイルドシートを使用していないと回答した人(45.1%)がどういった状態で乳幼児を乗車させているかでは、車両シートにそのまま着座が25.9%と最も多かった。保護者が抱っこ(8・3%)したり、大人用シートベルトを着用させていたり(7.9%)、チャイルドシートにそのまま座らせていたり(3.0%)というものもあった。保護者が抱きかかえて乗車している場合、衝突の衝撃で乳幼児へのダメージが一層大きくなることも考えられる。乳幼児の安全確保のために、正しい着用が求められている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:南)