藤村修官房長官は１９日夕の記者会見で「田中慶秋法務大臣が同日午前１０時過ぎに都内の病院に入院し、週明け以降に退院する見込み」と語るとともに「田中法務大臣が辞任を固めたという事実はない」と辞任の意向を伝えた報道を否定した。
田中法相については外国人からの献金問題や暴力団との過去の関係、１８日の参議院決算委員会への公務を理由とした出席拒否など、大臣としての資質を問う野党の批判が相次いでおり、今後、法務大臣として臨時国会に臨むも、国会運営への影響を考えて大臣職を辞すも、どちらを選択しても野田内閣にとって厳しい材料になりそうだ。また辞職の可能性は否定できない状況だ。
藤村官房長官はこの日夕の会見では、田中法相から電話が入り「田中法相が辞任の意向を固めたとの報道（ニュース速報など）が流れたので、それを見て驚いて（官房長官に）電話を入れたということでした」と語った。
あわせて、田中法相の病気について「病名のなかには、なかなか厳しいものがあるようなので、きちんと検査をしていただいて、その様子を見守らなければならないのは事実です。私は医者ではないので、病名だけみるとということではありますが」と語り、不整脈や血圧の関係だとした。（編集担当：森高龍二）
