業界初 連続72時間供給可能な非常用発電装置

2009年05月29日 11:00

 ヤンマーエネルギーシステムとニチコンは一台で瞬時電圧低下から長時間停電までの電源を無停電安定供給できる業界初のハイブリッド型『非常用エンジン発電装置』を共同開発した。10月から市場に出す。

 非常用エンジン発電装置は電気二重層コンデンサを用いた瞬時電圧低下補償装置と非常用エンジン発電機を一体化させたもの。これにより(1)瞬時電圧低下補償装置が瞬時の電圧低下や停電の発生時に無瞬断で電源を切替し、データを守る。また個別の無停電電源装置が要らない(2)ディーゼル発電システムとの連携によって連続72時間電気を供給できる。停電発生からエンジンが起動し、発電電源供給までの10秒間を電気二重層コンデンサが守る(3)機器をオールインワンパッケージ化し屋外設置にも対応。瞬時電圧低下補償装置と発電装置の一体構造により省スペースで済むうえ、設備のメンテナンスと管理が一元化できる(4)業界最高レベルの運転効率98%などの特長がある。

 これまで電源対策は瞬時から短時間は各機器に接続された無停電電源装置で対応し、長時間対応には発電機が用いられてきた。また、各部屋に個別設置された機器のメンテナンスを管理する煩雑さや3年から7年毎の無停電電源装置用蓄電池の交換、常時インバータ給電方式の無停電電源装置を使用した場合の電力消費増加などの問題も発生していた。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:南)