KDDI(au) <9433> は、外部デザイナーを起用したデザイン重視の新ブランド「iida(イーダ)」の第一弾モデルとして「G9」(ソニー・エリクソン製)を2009年4月17日に発売し、好評を得ている。
2001年から開始している「auデザインプロジェクト」の蓄積も生かし、新ブランドとして立ち上げた「iida(イーダ)」。4月7日の六本木ミッドタウンにあるホールでの発表日では、昼は新機種のお披露目会、夜はアーティストなどを呼んだパーティーを開くなど派手なパフォーマンスが話題となっていた。
「G9」は国内外でさまざまな賞に輝いたプロダクトデザイナーの岩崎一郎氏がデザイン。黒を基調とする本体にアルミ製のキーボタンを組み合わせた上質なデザインは、世界180カ国以上で使えるグローバルパスポートに対応。3インチフルワイドVGA液晶(480×854)と319万画素の手ブレ補正顔検出機能を搭載したオートフォーカス付きカメラ、4種類の世界時計表示も搭載している。
「iida(イーダ)」ブランドでは、前衛芸術家で小説家の草間彌生氏が「携帯電話をアートに一変させる試み」として手がけたArt Editions YAYOI KUSAMAシリーズも発売。携帯電話と置き台をセットにした「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」「私の犬のリンリン」「宇宙へ行くときのハンドバック」の3パターンをラインナップし好評を得ている。また、プロダクトデザイナーの迎義孝氏が手がけた外観を飾りすぎることなく、持ちやすくて使いやすい、ムダのないデザインを追求した「misora」の発売も予定している。
機種のみならず、ACアダプターなど周辺機器においてもデザイン性の高いラインナップを充実させることで、auショップなどの営業支援に結びつける意図もあるという。KDDI(au)のトータルのブランド戦略の方向性や、効果が引き続き注目されるところだ。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:宮園奈美)