ミスミグループ本社が、米国金型部品メーカーであるDayton Progress Corporation(Dayton社)の全株式及びThe Anchor Danly Company(AD社) のComponents事業(AD Components事業)の経営権を買収すると発表。買収金額は総額約156億円で、今後、米国での法定手続きなど本買収に必要な手続きを経た上、2013年3月期第3四半期(10-12月期)中に買収を完了する予定。
ミスミグループは、精密機械部品を標準化することにより、部品一個からでも「高品質(Quality)、低コスト(Cost)、短納期(Time)」で製造・納品する「短納期一個流し」のミスミQCTモデルを日本において確立。02年の新体制以降本格的な海外展開を図り、04年には駿河精機を買収しメーカー機能を持つことで国際展開を加速、その結果、過去10年間で海外売上高は約8倍に拡大し、海外売上高比率を8.6%から27.5%へと伸張させていた。今回の買収によりミスミグループは、このミスミQCTモデルの世界展開を加速。金型部品におけるグローバル・マーケットシェアも、買収前の12%から20%に向上、取扱商品の規格で補完関係にある商品を双方のチャネルで販売する効果や、材料調達や生産量のスケールメリットによるコスト競争力強化など、様々な面でのシナジー効果も期待されるという。