航空機用タイヤ事業から来年に撤退へ 横浜ゴム

2009年04月24日 11:00

 横浜ゴムは航空機用(AC)タイヤ事業から2010年内に撤退することを決めた。まず2009年内に段階的に納入を停止、2010年内でアフターフォローも終了させる。

 同社は昭和15年から国内エアラインや防衛省向けの航空機用タイヤや航空機用リトレッドタイヤの生産販売を行ってきたが、「売上規模が小さく、将来の成長も見込めないことから、撤退を決めた」としている。同社の航空機用タイヤ事業の年間売上見込みは約8億円。

 また、航空機用タイヤ事業に携わる人員の活用や航空機用タイヤ工場(神奈川県平塚市)の活用については今後詳細を詰めていく、としている。

 同社はこれまでに国内市販用タイヤ販売事業を強化するため、2011年までに国内市販用タイヤ販売事業を3社体制に再編するなども発表している。