21都県でミツバチ不足 前年より価格も5割高

2009年04月15日 11:00

 石破茂農林水産大臣はミツバチが全国的に不足している問題について、各都道府県と農業団体を対象に緊急調査を行った結果、21都県から「現在、不足している」との報告を受けており、不足していないとする地域を含めて、ミツバチの価格が上昇していると語った。

 大臣は「地域によってはミツバチの価格が4割から5割上昇していると報告を受けている」とし、人工授粉の代替措置などの取り組みが行われているが、これはコストの上昇につながっている、と懸念を示し、ミツバチの安定供給体制に向けて「全都道府県におきまして、園芸農家のニーズ、それから養蜂家の供給可能量、これをマッチングさせないといかんということですので、どこでどれだけ、こう足りないのということや養蜂家はどれだけ供給ができるのかということをマッチングさせる需給調整システムを立ち上げる」とし、4月14日までに「需給調整システム」の立ち上げを命じた。

 また、経済対策関連予算で新たにミツバチ増殖に取り組む園芸産地に対し支援措置を講ずることや園芸農家の影響や経営への影響を踏まえて、政策金融公庫の農林漁業セーフティーネット資金の活用や既存予算の活用により、どのような経営支援ができるかということについても検討に入っていることを表明した。