“メリンジョ”の抗癌作用、美白作用を発表

2009年04月14日 11:00

 株式会社山田養蜂場は、新規有用天然素材である”メリンジョ”の有効性に関する研究を開始し、培養細胞試験において、メリンジョが抗癌作用、美白作用を有することを明らかにした。その研究成果は、日本農芸化学会2009年度大会や日本薬学会129年会にて発表された。

 ”メリンジョ”とは、インドネシア原産といわれるグネツム科の植物の一種。インドネシアでは古くから栽培されており、実や種、葉や花は古くから食料として利用されてきた。特にドングリ大ほどのメリンジョの種は栄養価が高く、炭水化物やタンパク質が多く含まれている。また、その有効性として、抗酸化作用や抗菌作用、抗炎症作用などが報告されている。

 同社では、メリンジョに豊富に含まれているレスベラトロール二量体、すなわち “メリンジョレスべラトロール(グネチンC)”に着目し、長寿素材の一つとして、その有効性の解明に力を注いできた。今回の研究では、インドネシア産メリンジョの実より調製したエタノール抽出物および主要成分であるグネチンCに癌細胞の増殖を抑制する効果があること、また、この作用はブドウレスベラトロールよりも強いことを明らかにした。さらに、肌の”シミ”や”そばかす”の原因となるチロシナーゼの活性を阻害する作用があることも判明した。

 山田養蜂場 みつばち健康科学研究所は、これまでも「病気になってから治すよりも、病気になる前に病気になりにくい心身をつくり健康を維持することが大切」という予防医学の観点から研究を進めてきた。今回のメリンジョ研究から得た成果は、予防医学という分野における新たなシーズとして、また新たな美容素材としても有益なものになると期待している。