モクマオウに肌に有効なTRAMP産生促進作用

2009年04月01日 11:00

 ノエビアは、慶應義塾大学医学部との共同研究で古代植物・モクマオウに、肌のハリや弾力に重要と考えられている「TRAMP(トランプ)」の産生を促進する作用があることを発見。今後、スキンケア化粧品に応用していく、としている。

 TRAMPは以前から肌のハリや弾力を維持するのに重要な因子といわれており、今回の共同研究で長期培養を繰り返した細胞で減少することや、紫外線を照射した細胞でも減少すること、「TRAMP」遺伝子の発現を特異的に抑える方法(RNA 干渉法)で処理した細胞はコラーゲンを維持する働きを弱める可能性がある、ことが分かった。

 こうしたことから「TRAMP」の減少は加齢や紫外線によって起こる肌の老化現象の一因であると考えられ、肌のハリや弾力を維持するのに重要な役割を果たしていることが分かった。

 モクマオウは海岸など厳しい環境にも適応でき、生命力も強い古代植物。成長すると10mにもなる常緑の高木。国内では沖縄本島や南大東島など東南アジアから太平洋諸島に広く分布している。