金融政策を中心としたアベノミクスへの期待感から、上昇を続けてきた日本株は、5月に入って、一時1万6000円目前まだ上昇したが、23日の木曜日に、1142円安をつけ、30日737円安と2週連続の”木曜大暴落“の異常事態に見舞われた。
この影響で、5月の株価は、10ヵ月振りに前月末より値下がりしたが、この勢いは、6月に入っても止まらない。「これまでの揚げ方があまりにも急ピッチだったこともあり、まだ戻り売り圧力が残っている」証券筋は楽観視する向きもあるが、この勢いは6月になっても止まらない。
6月最初の取引となる、3日午前の市場も先物に振り回される波乱の展開となった。日経平均株価は、一時前週末終値比387円安の1万3387円を付けるなど大幅反落午前の終値は、298円90銭安の1万347円64銭だった。
6月に入っても不安な状況は全くおさまる状況ではない。この株価の急落に経団連の米倉弘昌会長は、新聞社のインタビューに答えて、「副作用と考えル必要はない。成長戦略を早くとりまとめて、着実に実施に移すことだ」としている。
政府はアベノミクス「第3の矢」に続く「第4の矢」財政健全化を打ち出し、株価反転のきっかけを探る。
当面は、下値を探りながら6月に底打ち、再び上昇基調のシナリオを描いているが果たしてシナリオ通りに波乱含みの6月相場になりそうだ。(編集担当:犬藤直也)