US-2型救難飛行艇 防衛省に配備

2009年02月20日 11:00

 海上及び滑走路での離着水(陸)可能な水陸両用の航空機「US-2型救難飛行艇」の量産初号機が2月19日、防衛省に納入された。

 これは、新明和工業が「US-1A型救難飛行艇」の後継機として開発したもので、新明和工業では「今回納入した量産初号機は、2005年度に防衛省と契約をかわした後、同省で2年に亘って実施された試作機の技術・実用試験の結果を受けて一部設計を変更して製造した機体で、2007年4月から本格製造に着手し、昨年12月に初飛行の試験が行われた」としている。

 US-2型救難飛行艇は、コンピュータ制御によるフライ・バイ・ワイヤ操縦システムを採用しているほか、エンジン換装によるパワーアップ、統合型計器板(グラス・コクピット)の採用、主翼・波消板・浮舟等の軽量化などを図っている。全長33・3メートル、全幅33・2メートル、全高9・8メートル、最大速度時速580キロメートル、巡航高度2万ft以上、航続距離は4700キロメートル。