総務省での「わたり斡旋最多」 言語道断!

2009年01月29日 11:00

 民主党の原口一博・同党「次の内閣」ネクスト総務大臣(衆議院議員、4期)は官僚が天下りを繰り返す、いわゆる「わたり」の問題で、同党議員の質問に対する政府の答弁書について、「2006年から2008年の3年間で、わたりの斡旋件数が11省庁で32件あった」としているが、「これは、現時点で確認されたものに過ぎない」として、「今後、国会等の場で政府に対して32件以外のわたり斡旋の有無、さらに受け取った給与や退職金の総額など、わたりの実態を厳しく追及する必要がある」とのコメントを発表した。

 原口衆議院議員は「麻生総理は、各省庁のわたりの斡旋を認める政令を閣議決定し、今後もこの愚行を継続するとしている。民主党は政権交代を実現し、わたりの斡旋はもちろん、中央省庁による天下りの斡旋そのものを全面的に禁止する」と国民から批判の高い天下りには徹底して、これを許さない方策に取り組むとの姿勢を示した。

 また、さきの32件のわたり斡旋のうち、総務省が6件と最も多かったことについて「国家公務員の定員管理や給与水準の変更など、政府の人事政策の中枢を担う総務省によるわたりの斡旋が最も多いことは言語道断」と不快感をあらわにした。