子どもや女性を守るための匿名通報ダイヤル(匿名通報モデル事業)が昨年10月1日にスタートして、今年9月30日までの1年間に通報された件数が459件にのぼることが警察庁のまとめで分かった。この通報により、児童に淫行させていた事案など児童や女性を保護できた案件は7件、被疑者23人を検挙し、被害児童2人が保護された。
この制度は少年の福祉を害する犯罪や人身取引事犯の被害者になっている子どもや女性を早期に保護するため、警察庁の委託を受けた民間団体が市民らから匿名による事件情報を受け、警察にその内容を提供することにより、捜査に役立てるシステム。
寄せられた情報の459件のうち、62件が人身取引に関する通報、206件が少年の福祉に害する犯罪に関する通報、191件は参考情報だった。
警察庁では、こうしたダイヤルのあることを一層周知し、市民らの協力を得たいとしている。また、運用から1年が経過しているので、認知度などに関するアンケートを行い、事業を検証したい、としている。
通報先電話番号は0120-924―839
(フリーダイヤル0120で トクメイツウホー ヤッテサンキュー)