個人情報紛失について 中外製薬

2009年01月28日 11:00

 中外製薬は、昨年12月に兵庫県内での営業車両の盗難事件で担当医師6人と患者10人の個人情報を紛失したことについて、「現時点(1月23日現在)では個人情報の不正使用などの事実は確認されていない」と発表した。

 紛失した個人情報は、患者の氏名、生年月日、年齢、性別、血液検査データ、副作用問診票と医師の氏名と病院名。事件は2008年12月29日に、自宅付近の契約駐車場にあった営業車両が盗難に遭い、車載の書類などを紛失。同日、尼崎北警察署に盗難届けを行ったが、今年1月6日になって、担当病院から入手した特定使用成績調査票に患者の名前、生年月日、年齢、性別が記載されたシールが貼付されていたことに気づいた、という。また、調査票には担当医師の氏名と押印があり、医師の個人情報もあわせて紛失した、としている。

 中外製薬は「個人情報の取り扱いについては個人情報保護法に基づき、個人情報保護方針・規程を定め社員教育および社内管理体制の徹底に取り組んでおりましたが、今回の事態を厳粛に受け止め、個人情報保護の一層の強化を図り再発防止に万全の努力を行っていきます」と話している。