病気やけが等自覚症状 3割が「ある」

2008年09月12日 11:00

 厚生労働省が行った平成19年国民生活基礎調査によると、病気やけが等で自覚症状のある人(有訴者)は人口1000人あたり327・6人。有訴率(人口1000人あたり)を性別にみると、男性が289・6人、女性が363・2人で女性が高くなっていた。

 また年齢階級別にみると、「5~14歳」は206・6人と最も低く、年齢階級が高くなるに従って上昇し、「75~84歳」では541・8人となっていた。

 症状別では、男性は「腰痛」が最も高く、次いで「肩こり」、「咳や痰が出る」。女性は「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」「手足の関節が痛む」だった。

 健康上の問題で日常生活への影響について(1000人あたり)は男性の95・6人、女性の117人が「影響がある」と回答。その内容は「仕事・家事・学業」が46・0人、「日常生活動作」が37・2人、「運動」が33・9人、「外出」が33・7人と続き、仕事・家事・学業に影響があるという声が多かった。

 健診(健康診断や健康診査)や人間ドック等の受診状況では、人間ドックの受診は61・4%、受けなかった人は34・5%。仕事の有無別に健診や人間ドックを受けた人の割合をみると、仕事を持つ人は69・4%、「仕事なし」は48・6%だった。中でも「一般常用雇用者」が77・2%と高かった。