Honda F1レースから撤退へ

2008年12月08日 11:00

 Hondaが2008年でF1レース活動から撤退する。今後、Honda Racing F1 Team、英国でエンジンの供給を行ってきたHonda Racing Development Ltd.については「チーム売却の可能性も含め従業員と協議に入る」としている。

 撤退の理由について「サブプライム問題に端を発した金融危機とそれらに伴う信用危機、各国に広がった実体経済の急速な後退により、Hondaを取り巻くビジネス環境が急速に悪化してきた。回復にはしばらく時間がかかることが予想される。このため、将来への投資も含め、さらに経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1活動からの撤退を決定した」としている。

 Hondaは第3期のF1活動として、2000年よりB・A・Rとの共同開発という新しい形で参戦。2006年からHondaが100%出資するチームとしての運営に移行し、この年に1勝をあげている。

 同社では「今後は、この激動の時代を生き抜き、レースで培われたチャレンジング・スピリットをもって、様々な新たな課題に引き続き挑戦し続けていきたい」としている。