大阪にエレベータ連動型清掃ロボットお目見え

2008年12月04日 11:00

 住友商事と富士重工業が共同開発したエレベータ連動型清掃ロボットシステムが大阪市中央区北浜の住友ビルに12月2日、導入された。清掃ロボットの運用はビルの清掃会社で住友商事の事業投資会社レイビが行う。エレベータ連動型清掃ロボットシステムが大阪で実用化されるのは初めて。

 エレベータ連動型清掃ロボットシステムは、自律式の無人清掃ロボットがエレベータでオフィスビルの各階を独力で移動し、廊下など共有スペースの床面を清掃する。各階の移動は、無人清掃ロボットとエレベータにそれぞれ設置された光伝送装置の通信によってドアの開閉・行先指示ができ、人がエレベータのボタンを押して乗降するのと同様の操作が可能。また、清掃吸引部の昇降機構はワイヤによる手動設定方式でコスト減、軽量化を実現している。

 オプションには小型作業記録用カメラを搭載し、ロボットの運用の開始から終了までをハードディスクに記録することが可能で、富士重工業では「作業時のロボット本体や周りの状況を検証できるため、オフィスビルのオーナーや管理会社は、オフィスビルの共用部清掃の省人化や品質均質化を実現できるとともに、清掃の行き届いた気持ちのよい環境を入居するテナント企業に提供することでオフィスビルの付加価値を高めることができる」と話している。