2011年末航空機用タイヤ生産能力約2・5倍に

2008年08月29日 11:00

 ブリヂストンは航空機用ラジアルタイヤ(新品タイヤ)の生産を8月から東京工場で初めている。今後、増強が完了する2011年末には生産能力が従来の約2・5倍になると発表した。

 同社はこれまで航空機用ラジアルタイヤ(新品タイヤ)の生産は久留米工場のみで行っていたが、グローバルでの需要増を背景とした販売量の増加への対応として、新たに東京工場での生産を始めた。航空機用ラジアルタイヤは、エアバス社の最新鋭大型機「A380」に採用され、またボーイング社の次世代航空機「787」には100%標準装着されることが決まっている。

 航空機用タイヤは、航空機の重量と速度を支えながら離着陸を繰り返す過酷な使用条件に耐える必要があり、タイヤメーカーの総合的、高度な技術力が試されるうえ、航空機用タイヤビジネスはリトレッドサービスの提供が不可欠とされている。

 同社グループは北米・欧州・アジア・日本に航空機用タイヤのリトレッド工場を保有し、新品タイヤとリトレッドとのパッケージでサービスを提供できる、としている。